IP電話とは

IP電話とは

IP電話とは、通話の際にインターネット回線を使用した電話のことです。IP電話の「IP」は「Internet Protocol」の略で、インターネット回線を使った通信規格や通信手順を意味します。わかりやすく言い換えるとすれば、「インターネット電話」ともいえます。通常の固定電話やスマートフォンやフィーチャーフォンの通話機能は電話回線を用いていますので、技術的には全くの別物です。

IP電話には、VoIP(Voice over Internet Protocol)という技術が使われています。VoIPとは、文字通り電話音声をインターネット回線を介して相手側に伝える技術のことです。具体的には、アナログの通話音声信号を、「IPパケット」というデジタルデータに変換し、インターネット回線(IPネットワーク)に乗せ、相手に送ります。そして、相手に送られたIPパケットを再びアナログの音声信号に復元する、というものです。

通常の固定電話の場合は「03」や「042」といった市外局番が、携帯番号の場合は「090」「080」などの番号が冒頭に付きますが、IP電話の場合は冒頭の番号が「050」に統一されています。050はIP電話専用に割り当てられている番号であるため、電話番号を見ればすぐに判別できるでしょう。

目次

IP電話の種類

一般的に「IP電話」と聞いて思い浮かぶのは、ベンチャー企業のオフィスによく置いてあるような、インターネット回線を繋いだ物理的な固定電話ではないでしょうか。しかし、IP電話には複数の種類があるので、必ずしも固定電話方式のものだけがIP電話というわけではありません。

IP電話は大きく分けて2種類、「ハードウェアタイプ」と「ソフトウェアタイプ」があります。ハードウェアタイプのIP電話は、上述したような固定電話方式のもので、固定電話機にインターネット回線を繋いだものです。ハードウェアタイプのIP電話はオフィスに設置されることも多く、PBXと呼ばれる構内交換機を介し、複数台のIP電話を一元管理するシステム(IP-PBX)もあります。

それに対してソフトウェアタイプのIP電話は、たとえば「Skype」「LINE通話」「カカオトーク」の音声通話機能や、「SMARTalk」「050 plus」「LaLa Call」などプラン契約や050の番号払い出しが伴うアプリなどが該当します。

IP電話のイメージ画像

ハードウェアタイプと違い固定電話機を用意する必要がなく、スマートフォンやPC・タブレットなどのデバイスを流用できる点が特徴です。

IP電話のメリット・デメリット

IP電話には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

IP電話のメリット

  • 通話料金が安い、もしくは無料
  • 導入コストが固定電話に比べ大幅に安い
  • スマートフォンがあればすぐに導入できる

IP電話のデメリット

  • 緊急通報(110番や119番)ができない
  • 停電したりバッテリーが切れると使えなくなる
  • インターネット回線の不通や混雑などのトラブルが起きると使いにくくなる
  • 本人確認が義務付けられていないため、信用性に欠ける

なお、緊急通報については、光ファイバー回線を利用したIP電話(ひかり電話など)の場合は緊急通報用電話番号を利用できます。ただし、この場合でも停電時には通話を利用できません。

「本人確認が義務付けられていない」点に関しては、近年IP電話が特殊詐欺に利用されるケースが増えていることを受け、総務省が特定IP電話番号(050で始まる番号)契約時の本人確認を義務化する方針を発表しました。現在省令改正に向け動いている最中で、総務省はこの省令改正案について意見を集めています。

総務省は、契約時に本人確認が不要な「050」から始まるIP電話について、特殊詐欺の被害につながっているとして、本人確認を義務づけることを決めました。

インターネット回線を使った「050」から始まるIP電話は、携帯電話と異なり通信事業者に対して契約時に利用者の本人確認を義務づける法律がありません。

このため、偽名で契約をすることも可能で、特殊詐欺の犯行グループが被害者の資産や在宅状況を聞き出す、いわゆる「アポ電」をかける際に、このIP電話が多く利用されているとみられています。

こうした状況を受け、総務省は省令を改正し、「050」から始まるIP電話についても本人確認を義務づけることを決めました。

引用:NHKニュース報道 「050」から始まるIP電話 契約時の本人確認義務づけへ 総務省
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次